体外受精で出産するという道

不妊治療にはいくつかのステップがあります。はじめは、排卵日に合わせて性生活を行うタイミング療法から始めます。それでも妊娠が難しい場合は、専用の器具を用いて子宮に精子を注入する人工授精や、卵子と精子を採取し体の外で受精させる体外受精にステップアップします。

体外受精の基本的な流れとは

体外受精は、卵子と精子を採取するところから始めます。まず卵子を採取するためには、排卵の誘発を行います。このとき必要に応じて排卵誘発剤を飲んだり、注射を打ったりすることで、採卵あたりの妊娠率を高めることも可能です。

次に採卵針を使用して、卵胞の中から卵胞液を吸引します。膣から体内に器具を入れるため、全身麻酔を使用するケースもあります。他にも部分麻酔を使用したり、まったく麻酔をしないなど、その対応は施設によって異なります。

その後、卵胞液から成熟した卵子を採取します。精子については、採卵日に合わせて採精します。採取した精液は三時間以内に病院に提出することが望ましいとされています。もしそれが難しい場合は、精子を凍結して保存する方法もあります。凍結すると精子の劣化などが気になるかもしれませんが、受精に影響はないとされています。

そして卵子と精子の採取が正常にできたら、次は受精と培養に進みます。その後、受精卵は細胞分裂を繰り返し、胚盤胞となります。ここまで育てば、あとは受精卵を子宮内に戻し着床・妊娠を試みます。

体外受精、治療法別のメリットとデメリット

体外受精には大きく2つの受精方法があります。

一つ目はコンベンショナルIVFです。これは現在、体外受精で最も多く用いられている方法となります。採取した卵子と精子を、専用の容器の中で混ぜ合わせます。そして母体の環境に近い培養液の中で、受精を試みます。受精するかしないかを卵子と精子の力に任せるため、比較的費用は安くなっています。ただしリスクとしては、運動量の低い精子を受精してしまう点や、受精障害の場合は受精率が低くなる点が挙げられます。

もう一つは顕微授精です。これは運動量の高い精子を人工的に選び、不動化処理を行います。その後特殊な針を使用して、卵子に精子を注入します。精子を選別し、強制的に受精させられることはメリットですが、卵子に針を入れることでストレスとなり、何らかのダメージが出てくるリスクもあります。また高度な医療行為となるため、費用も高額になる傾向にあります。また卵子と精子の状態によっては、コンベンショナルIVFと顕微授精を組み合わせた治療法も採用されています。

INFORMATION

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